一枚で、あるいは複数枚を重ねてデスクトレイに、開いた穴に花やペンを挿して花器やペントレイに。そのままぽつんと置けば、ことさら存在を主張せず、かといって存在感がないわけではない、手にした人に気ままに居場所を与えられながら暮らしの中に潜むようなもの。
「SURF」という名前は、波のような形状とその上に物が置かれている様子がサーフィンのように感じたことからつけられた。モノが持つべきはずのわかりやすい機能とは一見異なる秩序をもった「SURF」は、日常の中で「無駄」と「必要」の間を行ったり来たりしながら独自の立ち位置に存在する。表面を磨いた木材ならではのツルツル、スベスベした手触りを持ち、用途や目的とは関係のないほどほどの距離感と居場所で、誰かの暮らしに寄り添う環境の一部としてそこに存在する。