30のピースで構成された木製立体パズル「Mokke」は世界的に活動するデザイナーである岩元航大によるデザイン。多面体のブロックは仕込まれた磁石で接続する仕組みで、すべてのピースを組み上げると12面体のオブジェになるという。完成形だけでなく、動物や乗り物、建築のようなものなど、遊び心次第でさまざま形状に組み立てることができる。成長過程の子どもにとっては創造力を発揮する玩具、単体でも美しいフォルムのピースは使用しない時には部屋を飾るオブジェにもなる。「Mokke」は「モノノケ」に由来し、そのほかにも思いがけない不思議なものごとを意味する言葉である。完成させることだけが完成ではない。答えがないことが実は豊かで時に教訓的であることは、幼い頃には誰もが直感的に感じていたこと。木に触れることを通じてそんなことを思い出させてくれるプロダクトである。