森、手とかたちに出合う

森を手入れし、その資源である木を使い、そして再び植林をする。
森や人にとって木材資源を使った良い循環とはなにか?
山を適切に管理し、多様性のある植生を取り戻すことで、森は生まれ変わり、自然の環境と暮らしをより豊かなものにする。

その先にある未来を見据え、良質な木材の産地の一つとして知られる愛媛県の久万造林、木工を営む福祉事業所のうさぎ堂、そこにデザイナーや建築家が協業し、地場のヒノキ・スギの拓伐・製材、最新の木工機械と就労支援の作業プロセスから学び、デザインを行う。

DOCUは、森やつくり手と関わりながら、生産者と福祉(就労支援)とデザインの連携により持続可能な環境・社会を目指す取り組みでもある。

森がデザインに出合い、人の手が動きだすと、そこにかたちが生まれる。
森を育み木がかたちになるプロセスと、ものづくりに携わるすべての人の営みをドキュメントし記録する。
森と、木と、人が共に生き暮らす未来のために。

DOCUは林業、福祉(就労支援)、デザインが手を組み、三方よしを目指し立ち上がったプロジェクトです。
木は私たちにとって古来より馴染みの深い素材であり、それを育む森や山を慈しんできた歴史をもつ。しかし近年、日本の林業は20世紀中頃の植林からさまざまな問題や未利用材の課題を抱えています。

良質な木材の産地の一つとして知られる四国、愛媛県にある150年の歴史をもつ久万造林、木工を営む福祉事業所のうさぎ堂、そこにデザイナーや建築家が協業し、地場のヒノキ・スギを使いプロダクトを開発する。
私たちは木々の拓伐・製材、最新の木工機械と就労支援の作業プロセスから学び、デザインを行いました。同時に写真やテキストで記録することも、大切であると考えています。

そこに環境や社会を持続的に豊かにするより良い循環をもたらす契機が含まれており、「つくること」と「つなげること」を行い、活動とともにアーカイブにも取り組んでいる。
森、つくり手とデザイン、使い手との関わりは、未来に繋がる豊かな生態系となり、育むこととつくることの関係に、健やかなリレーションをもたらす取り組みでありたいと願っています。

Designer

Takeshi Nishio
Akihiro Kumagaya
Shuhei Nagao
Rui Itasaka
Kodai Iwamoto

DOCU合同会社

791-1205 愛媛県上浮穴郡
久万高原町菅生2-1326-1